A邸(栃木県宇都宮市)

3個の箱と3枚の壁で領域をつくる
( パッシブソーラー住宅 )

もはや、バナキュラー化した都市空間の中で、
個人の生活領域を3個の箱と3枚の壁で囲い
こもうという計画です。
3個の箱はそれぞれ異なった領域をもちます。
一つはサニタリー(水廻り)の機能を持たせた
内部領域。浴室・トイレ・洗面所が箱に収納さ
れます。閉ざされた空間に上空からの光が射
し込み領域を決定していきます。
次の箱は個室の機能をもたせた鼓動する内
部領域です。完全に閉ざされた内部空間が
時間とともに変化し、外部への空間拡張と
収縮を繰り返す領域です。
3個目の箱は活動する領域です。
リビング・ダイニング・キッチンとロフト感覚
の個室の機能をもちます。
2層分に引き伸ばされた内部空間と上下に
分離された内部空間が定型化した機能分
化から開放され、領域的な空間構造になっ
ています。リビング・ダイニング・キッチン・ロ
フトは明確な空間分節がなく、あいまいにな
った領域で構成されます。時間系列とともに
この領域分担も変化します。
 また、拡張されたウッドデッキ張りの外部
空間はLDKの領域として認識され、複合的
な要素をもつ半屋外空間となります。


    
    

     

プロローグ .
工事監理日記
03/12/20 UP
.
竣工写真.
04/01/26









一級建築士事務所  島田博一建築設計室
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